一雨ごとに春の訪れを感じる今日この頃、あちらこちらで桜の花を見かけます。
さて、ただいま開催中の「上橋菜穂子と<精霊の守り人>展」も、今週日曜日までの開催となりました。
皆様、ご覧いただけましたでしょうか。
この企画展の見どころは本当にたくさんあるのですが、私が特に心惹かれたのは、文化人類学者としての上橋先生の「まなざし」です。
上橋先生は、宮古島や青ヶ島、さらにオーストラリアでフィールドワークを行っています。
自分が慣れ親しんできた文化以外の「異」文化に出かけて行き、そこに飛び込んでみる。そこから得られた経験と言葉によって上橋先生の物語は紡ぎ出されているのだなぁと感じます。
そうして今度は、上橋先生の「まなざし」を通して、自分の中の「物語」をあらためて見つめている、そんな気持ちになりました。
やわらかい空気に誘われてお出かけしたくなるこの季節、ぜひ文学館にいらっしゃいませんか。「上橋菜穂子と<精霊の守り人>展」は、25日まで開催しています。
もしかしたら、自分の新たな「物語」と出会えるかもしれません。(夕)