文学館では、常設展示【古典コーナー】の鹿持雅澄を新たに中山高陽へと入れ替えいたしました。
中山高陽は、1717(享保2)年、富商の子として高知市堺町に生まれました。山水画や壮麗な花鳥の画などで才能を発揮しましたが、彼自身は文学を重視し、文人であろうと志し、詩や書画に精励したそうです。
56歳の時には、江戸の寓居焼失に伴い、奥羽への旅に出ます。奥羽では二本松や仙台を訪れ、後日、紀行「奥游日録」にまとめました。
中山高陽コーナーでは、生前唯一の詩集である『高陽山人詩稿』をはじめとする著作物や山水画、高陽が好んだ蘇東坡の拓本軸、初公開となる高陽書・扇面(若尾瀾水旧蔵「寸裂錦」に収載)などを紹介しています。
今年没後240年の節目を迎える中山高陽の、文人としての世界にご注目いただければと思います。
休館明けには、ぜひご来館ください。