1「高知県立文学館 生誕150年 幸徳秋水展」は、1月24日に終了しました。
今回は、幸徳秋水という当館顕彰作家の展覧会でしたが、多くの皆様にご協力を賜り、見応えのある貴重な資料に支えられて、意義のある展覧会を開催することができました。資料をご提供くださいました関係各位に心よりお礼申し上げます。
期間中は、1500人以上のお客様に展覧会をご覧いただき、担当は、ほっと胸を撫で下ろしていました。ご観覧いただきました、皆様、本当にありがとうございました。
さて、立春も過ぎて、2月5日(土)からは、次の企画展「旅と文学」展が始まりました。
新型コロナ拡大で、各館イベントの中止が相次いでいますが、文学館は、静かに門戸を開け、お客様をお待ちいたしております。
私小説作家の上林暁は「誰でも、旅をした後と前とでは、多少とも人間が変るようである」と言っています。
いろいろな旅がありますが、私の場合は、上林のいう旅と似ているようです。
旅に出ると、生まれ変わったような感覚に陥り、希望に満ち溢れてきます。エネルギーが補強され「何事にも不可能はない」と思えるようになるのですね。とても不思議な感覚です。
現時点において、実際に旅に出ることは、控えなくてはなりませんが、是非、藤並の森の文学館で「旅と文学」展をご覧になり、文学の世界で旅を楽しんでいただきたいと思います。
「早く、旅に出かけられるようになればいいなあ。」そう願いながら、春の準備をする木々に思いを馳せる昨今です。(津)