皆さんは高知市の比島交通公園(高知県立交通安全こどもセンター)に行ったことはありますか?園内には横断歩道と実際に稼働している信号機があり、なんと、園内の道路をゴーカートが走っています。ゴーカートを運転しているのはもちろん子どもたち。ちゃんと車道の信号を守り、安全第一で走行しています。園内をぐるっと一周して最後のカーブをまがると、そこには踏み切りが!!時折カンカンカンカンと音がして実際に遮断機がおりてくるんです!そして右をみると、そこには大きな大きな本物の蒸気機関車が鎮座しています!
もちろん蒸気機関車は動きません。子どもたちが運転席にすわったり、よじ登ったり、かくれんぼしたり、自由に遊べるようになっていて、休日ともなるとたくさんの子どもたちでにぎわっています。
高知市の子どもたちにとって、とっても身近な蒸気機関車ですが、世界中の子どもたちが大好きな蒸気機関車といえば…
そう!「きかんしゃトーマス」ですね!
高知県立文学館では7月5日(土)から「原作出版80周年 きかんしゃトーマスの世界展~はたらく機関車たちのおはなし~」を開催します。
アニメやおもちゃでおなじみのトーマスですが、じつは原作絵本シリーズの第1作目が今から80年も前に描かれたものだったことはご存じですか?
「きかんしゃトーマス」の原作となる「The Railway Series(汽車のえほん)」シリーズの第1作目『The Three Railway Engines(3だいの機関車)』が誕生したのは1945年。作者のウィルバート・オードリー牧師が病気で寝ている息子のために即興で作ったお話を元に作られた絵本です。この第1巻に登場するのはエドワード、ゴードン、ヘンリーの3台。
第2巻でトーマスと、赤い機関車のジェームスが登場し、3巻で緑色の小さなタンク式機関車パーシー、7巻では箱型の路面機関車トビーが登場するなど、巻を追うごとに機関車の仲間たちが増えていきました。
機関車たちは、いばりんぼうやいたずらっこ、気難し屋だったりいじわるだったりと、人間顔まけの豊かな表情で躍動し、様々な失敗や事件を巻き起こしながら鉄道を走り回ります。
展覧会では、80年の時を経たとは思えない、色鮮やかな原画やアニメの模型など貴重な資料とともに、ソドー島のジオラマや、自分でつなげた木製線路の上をトーマスや仲間たちが走り出す、楽しいしかけも用意しています。
ぜひこの夏は文学館に遊びに来てください。 (岡)
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