高知県立文学館

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文学館ニュース
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【本について】
初出:「高知新聞」(2009(平成21)年9月1日~2010(平成22)年5月4日連載)、「山梨日日新聞」「岩手日報」「南日本新聞」「北海民友新聞」「福島民友新聞」「上越タイムス」に順次掲載。連載時のイラストは大矢正和。
単行本:KADOKAWAより2011(平成23)年3月に刊行。イラストはウチダヒロコ。
文庫本:KADOKAWAより2013(平成25)年4月に刊行。イラストはウチダヒロコ。
映画化:2013(平成25)年5月より全国で公開。

【あらすじ】
高知県庁に新部署「おもてなし課」が誕生した。若手職員の掛水は、地方振興企画の手始めに地元出身の人気作家・吉門に観光特使を依頼する。しかし吉門からは駄目出しばかりで……。
「お役所仕事」から抜け出して地元に観光客を呼ぶために苦悩する掛水と、そのアシスタントとなった多紀、そしておもてなし課メンバーの奮闘を描く観光エンタテインメント。

【作品解説】
第3回ブクログ大賞受賞作。
ちょっと頼りない印象ながら決めたらやり抜く掛水と、発想が柔軟でしっかりものの多紀を中心に、高知県の自然と食の魅力&キュンキュン甘い恋愛要素をたっぷり詰め込んだ、有川ひろらしい作品です。錦戸亮と堀北真希主演の映画「県庁おもてなし課」をご覧になった方も多いのではないでしょうか。
この作品の執筆のきっかけは、著者が故郷高知県の観光特使を引き受け、高知のために何ができるかと考えた末、高知県を舞台とした小説を書こうと思い至ったことに始まります。作品に登場する小説家・吉門の厳しくも故郷のことを真剣に考えた駄目出しも、著者の故郷愛に重なるような印象があります。

当館には、巻末鼎談にも登場する著者書き込みありの高知県パンフレットや、映画の台本が所蔵されています。いずれもご本人から寄贈いただいた、大変貴重な資料です。
また、『県庁おもてなし課』単行本は東日本大震災直後に出版され、その印税すべてが被災地に寄付されました。著者の「地方を応援したい」という気持ちによるものです。

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