本展は、当館のマスコットキャラクター・しおりちゃんと筆太の案内で、 幕末維新に生きた人々の礎ともなった土佐の思想「南学」の発展に大きな 役割を果たした人々と、同じ時代を生きた文人たちの詩歌を紹介し、近世 土佐の人の心にせ
今年は桜の開花がことのほか遅い。文学館のある高知城エリアは、桜の名所で、今頃は例年多くの花見客が見られるのに、と思う。 今日の陽射しは明るく直線的。やや薄暗い文学館の書庫に入り、土佐ゆかりの文人達の本と向き合う
新緑の候 ますますご清祥のこととお慶び申し上げますさて 私こと このたび 3月末日をもちまして高知県立文学館を退職することと致しました 館長在職中の8年間は 様々な分野の方々の温かいお力添えをいただきました あの日あの時
江戸初期以来、各種の木版本「伊曾保物語」の出版により、広く日本にも普及した「イソップ寓話集」を江戸時代の人々と同様にやさしい文語文で読み、浮世絵師が描くところの挿絵とともに味わって下さい。ろうどく武藤禎夫 校注『万治絵入
毎年、この時期は自分事だろうと他人事だろうと、なんだか落ち着かない季節です。この季節になると、学校で習った杜甫の「春望」「国破れて山河あり」と、宮沢賢治「春と修羅」の「四月の気層のひかりの底を/唾しはぎしりゆききする/お